原稿制作の様子/「学童期・思春期メッセージ」第22回編集会議開催報告
コンテンツチームの荻原です。
きずなメールは「テキストでつながり続けるセーフティネット」です。2025年5月26日現在、6万887人の読者の方とつながり続けています。
より長くつながり続けるために現在、18歳までの「学童期・思春期メッセージ」をブラッシュアップするための編集会議を、オンラインで月1回、開催しています。
第22回の6月10日は、5名の医師と、5名のきずなメールスタッフが参加しました。
この学童期思春期メッセージは、段階を踏んで育てていく原稿です。
現在、第2段階のアップデートが終了しています。
どのような内容が追加されたかは、第13回編集会議開催報告をご参照ください。
今回は、性交渉に関する原稿の検討を進めました。
【コンテンツ担当の思索録】原稿制作の様子
今回は、編集会議にのぞむ過程の、原稿制作の裏側をお伝えしてみます。
わかりやすく対話形式にしてみました。親から子どもに、性の話をするというトピックの、言い回しについてです。
担当A:この原稿の最後の一文は、『お子さんに性についての「正しい知識」を伝える機会にするのもいいでしょう』はどうでしょうか。
担当B:うーん、親に“今の時代の、正しい性知識”があるのかどうか、ひっかかりました。
A:確かに、危ういかもしれません。
B:新しい、正しい知識を、“知る”あるいは“調べるきっかけにする”方がいいですかね。
A:いいと思います。
B:あとは、『お子さんに性の関する悩みがないかを聞く機会にするのもいいでしょう。』ならどうでしょうか。
A:知識がないから悩んでいるとしたら、“聞く”じゃなくて“伝える”方がいい気もします。でも、悩みを聞いたらそこで伝えられるのかもしれないですね。
B:『まずは親が知りましょう』的なメッセージもいくつか作っていますよね。
A:ありますね。いくつかのパターンを編集会議で提示してみるのもありでしょうか。
B:やってみましょうか。
つづく・・・
こんなやりとりをしながら、原稿を検討しています。
ちなみに今回の編集会議では、情報提供のタイミングについて新しい視点での課題提示があり、詳細の議論にはいたりませんでした。
次回に期待…です。引き続き、やっていきます。(了)
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