きずなメール・プロジェクト

お知らせ・ブログNews & Blog

「拡充原稿」第2回編集会議開催報告/コンテンツ担当の思索録

2023年10月27日

コンテンツチームの荻原です。

きずなメールは「テキストでつながり続けるセーフティネット」です。10月26日現在、5万2123人の読者とつながり続けています。

より長くつながりつづけるために現在、18歳までの「拡充原稿」をブラッシュアップするための編集会議を、オンラインで月1回、開催することになりました。

第2回の10月17日は3名の医師と、4名のきずなメールスタッフが出席しました。
(第1回のレポートはこちら
今回は主に予防接種原稿について協議しました。

【コンテンツ担当の思索録】
入職7か月、初めての予防接種原稿作成で、まだまだ知らないことだらけの私ですが、ワクチンについての基本的なところから学ばせていただきました。
「どの予防接種」を「どの時期」に「どんな切り口で」配信するべきかについて、ひとつずつていねいにお伺いしました。なかでも気にするべきポイントが多く、学びが多かったのが「HPVワクチン」についてでした。

私の方で、事前にいくつか質問を用意しており、当日はその質問に答えていく形で、さまざまな話を伺いました。
以下、質問内容です。

1、HPVワクチンは、接種が推奨されていなかった時期があるが、原稿の中でどのように扱うべきか。

2、日本で定期接種できるのは「小学6年生~高校1年生の女子」だが、男子への接種について原稿の中で触れるべきか。

3、調べていると、ワクチンだけでなくがん検診も、という記述が多いが、がん検診は20歳以上の女性へ勧められている。年齢としては範囲外だが、原稿の中に入れるべきか。

4、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類のワクチンが出てくるが、原稿の中で違いを説明するべきか?

いずれの質問も、「原稿の中での扱い方」についてうかがったものです。
ワクチンについての知識は調べれば出て来るかもしれませんが、私たちの原稿は、主に自治体を通して配信されます。
つまり、知識とは別に、「公共のことば」として扱うときにどのような言い方が的確か、という「ニュアンス」の問題があります。
実際に現場でワクチンを扱う、あるいは世界の中でのタイムリーな日本の状況などに触れている医師の方から聞かなければわからない部分がたくさんありました。

ワクチンを広めたい、正しい情報を広めたい、そして、防ぐことが難しい様々な病気がある中、ワクチンで防げるなら防ぎたい、食い止めたいという、医師の皆さんの思いに触れることができました。
また、私のつたない質問や司会にも快く応じてくださり「ワクチンについて調べてくれてありがとう」「もっと聞きたいことはない?」など、とてもあたたかな言葉をいただきました。
医師の皆さんの志を少しだけ分けてもらった気持ちになり、大きな力をもらいました。

「公共のことば」には特定の人格はないですが、団体と医師の皆さんの思いが届くような「予防接種メッセージ」をつくりたいと思います。

ひきつづき、学童期・思春期に寄り添う言葉を考えていきます。(了)

カテゴリ
ごとに見る
月ごとに
見る

お問い合わせ

きずなメールの活用・導入について、
その他の内容に関しても、
お気軽にお問い合わせください。

03-6709-6893平日:10時〜16時