「きずなメール事業」導入を検討される自治体の皆様へ ~地域少子化対策重点推進の紹介~
政策企画提案チームの西川です。
きずなメール事業は、「複数専門家によって制作監修されたテキストメッセージによるセーフティネット」です。
「対象市民に登録し読み続けてもらって、アンケート等で声を聴いて、それを自治体や国の施策に反映する」までがひとまとまりの循環型事業です。
こうした大きな仕組みを機能させるには、相応の財源が必要です。その財源のひとつが国の交付金です。きずなメール事業を実施するにあたり、利用できる交付金を複数回でお伝えしていきます。
第1回目は、「子ども・子育て支援交付金」と「利用者支援事業」について。
第2回目は、「少子化対策推進交付金」について。
第3回目は、「出産・子育て応援交付金」について。
第4回目は、「地域子育て支援拠点事業」について。
第5回目は、「重層的支援体制整備事業」について紹介しました。
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第6回目は、2024年度「地域少子化対策重点推進交付金」について紹介いたします。
地域少子化対策重点推進交付金により、地方公共団体が行う「結婚に対する取組」及び「結婚、妊娠・出産、子育てに温かい社会づくり・機運の醸成の取組」を支援するとともに、結婚に伴う新生活を経済的に支援するための「結婚新生活支援事業」(新婚世帯を対象に家賃、引越費用等を補助)を支援しています。 (こども家庭庁HP 地域少子化対策重点推進交付金ページより抜粋)
2023年の出生数は 72 万 7277 人で、前年の 77 万 759 人より 4 万 3482 人減少しました。また、合計特殊出生率 は過去最低を更新する 1.20 で、前年の 1.26 より低下しました。
少子化は予想をはるかに上回るスピードで進行しています。地域の実情や課題に応じた少子化対策の取り組みを強化するために制度の内容が変更され、令和6年度の交付金概要が公開されたので最新情報をお伝えします。
(「令和6年度地域少子化対策重点推進交付金」の概要について(PDF/185KB))
【結婚、妊娠、出産、子育てに温かい社会づくり・機運醸成事業】があり、きずなメール事業で申請することができる、妊娠、出産、子育てに関する取り組みについて説明します。
結婚、妊娠・出産、子育てに温かい社会づくり・機運醸成事業は、
補助率2/3で支援するものが6項目あります。
・自治体間連携を伴う取組
・地域全体で結婚・子育てを応援する機運の醸成
・男性の育休取得と家事・育児参画の促進
・多様な働き方の実践モデルの取組
・子育て家庭やこどもとの触れ合い体験事業
・ICT活用、官民連携等による結婚支援等の更なる推進のための調査研究
※この他の機運醸成事業は補助率1/2で支援
【活用事例】
①男性の家事・育児参画促進
②配偶者の出産直後の男性の休暇取得促進
③地域全体で結婚・子育てを応援する機運の醸成を図る情報発信
④妊娠、出産、子育ての不安軽減
⑤子育て支援情報の「見える化」と相談体制の構築
【主な対象経費】
アプリやSNSの活用に要する費用、相談員人件費、広報啓発経費等
【補助率】
①②③は2/3。④⑤は1/2
(③は既存自治体の実績から1/2になる可能性があります。地域全体での取り組みという点がやや難しく、区長からの誕生日メッセージの配信、子育て関連の施設やイベントでの周知活動の協力、分野横断型の地域全体の情報発信などを実施することをお勧めします。)
【導入自治体の実施計画書】
①静岡市
令和6年度地域少子化対策重点推進交付金事業実施計画書(PDF:259KB)
②岡崎市
個票 個票 年度 円 令和6年4月1日 ~ 令和7年3月31日 … – 岡崎市 岡崎市ホームページ
こども家庭庁ホームページ 令和6年度 地域少子化対策重点推進交付金
内の【令和6年5月30日現在】都道府県が一覧があり、交付金活用状況と計画を公開しているので、是非ご覧ください。
最後になりますが、記事作成にあたり情報提供してくださった自治体担当者、内閣府少子化対策担当者様、ありがとうございました。この記事は、皆様のご協力で作成することができました。深く感謝申し上げます。(西川)
参考資料:「令和6年度地域少子化対策重点推進交付金交付要綱」について(PDF/1MB)
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