二葉乳児院院長 都留和光氏 一問一答「顔は見えないけれど、文字の裏側から状況や状態を探る距離感が大事」
きずなメールが子育て支援のセーフティネットとして機能するために、【児童福祉の視点から見たきずなメール】を知る必要があります。そのための学びの一環として、二葉乳児院院長・都留和光先生を招いて団体内で勉強会を開催。会の終了後、都留先生に、下記3つの質問にお答えいだきました。
Q:子どもを取り巻く環境で感じていること
A:子どもたちの間での格差を感じています。教育の格差や習い事の格差、職業選択や生き方の中ではじめから差がついているような気がします。「親ガチャ」といった言葉など30年程前に比べて、なかった言葉ですが平等性が最初から担保されていない気がしています。貧困の問題は大きいと思います。
Q:児童福祉から見たきずなメールの役割
A:子どもの育ちに関わる保護者へのサポートをできることから、ていねいに取り組む。顔は見えないけれど、文字の裏側から状況や状態を探る、その距離感が大事であり、ひいては、子どもが救われると思います。
Q:これからのきずなメールに期待すること
A:メールが届く喜びを感じている家庭は多いと私は思います。子どもの成長に合わせて、寄り添いの期間が長くて良い。行政との関りをこれからも拡げていただくことが大事だと思います。
(補足として)
★二葉乳児院の説明
二葉乳児院は、乳児院を中心にした、子育て家庭を支える様々な機能を有しています。いろいろな事情から家庭で暮らすことのできなくなった0歳から就学前の子どもたちをお預かりする「二葉乳児院」と、地域の開かれた施設として、妊婦さんとそのご家族・子育て中の親子に寄り添い様々な情報提供や、育児の応援等をしている「地域子育て支援センター二葉」、東京都の委託を受けた、都内の4か所の児童相談所と特別区に設置された2か所の児童相談所に里親委託等推進員と里親委託調整員を配置している「里親支援事業(二葉・子どもと里親サポートステーション)」を行なっております。~HPより~
勉強会の動画へのリンク