開催レポート:【公開勉強会】「社会的養護の現在と地域で子どもを迎えて育てること」
2022年5月18日(水)14:30~16:00
公開勉強会「社会的養護の現在と地域で子どもを迎えて育てること」
講師:二葉乳児院 院長 都留和光先生
社会福祉法人二葉保育園二葉乳児院 院長の都留先生をお招きし、「社会的養護の現在と地域で子どもを迎え育てること」と題して公開勉強会を開催しました。
「公開勉強会」とは、当団体のスタッフ向け勉強会を、どなたでもご参加いただけるよう無料公開したもので、今回が今年度初の勉強会となりました。
団体外からは23名の方にお申込みをいただき、開催当日まで、ご登壇いただいた都留先生と弊団体職員間で打ち合わせを重ね、参加者が主体的に学べる場となるよう準備を行いました。
勉強会当日は、団体内外合わせて28名が参加。質問や意見も飛び交い、「自分事として考える」勉強会になったと思います。
この勉強会をきっかけに、子育て支援に関心を持つもの同士で、今後もつながりを持ち続けられれば、こんなに嬉しいことはありません。
第二弾も計画しています。今後も自分にできることを考え続けていきたいと思います。
※下記部分に、内容項目ごとのレポートも掲載しました。画像や動画もあります。
是非、読み進めていただけると幸いです。
【内容】
・都留先生の講演
「社会的養護の現在と地域で子どもを迎えて育てること」
・質疑応答
・きずなメール紹介
代表大島より 講演の感想、きずなメール事業の概要、講演を受けて今後の展望
★都留先生の講演
「社会的養護の現在と地域で子どもを迎えて育てること」
二葉乳児院の子ども達、地域に向けた活動、様々なご家庭の方に向けた支援についお話いただきました。
★質疑応答タイム
皆さんからの質問への回答は、都留先生だけではなく、勉強会参加者として出席いただいた、地域子育て支援センター二葉(二葉乳児院内)の吉野センター長も回答。多角的な視野で「社会的養護」について認識を深めることができました。
★きずなメールのご紹介
代表の大島より、テキストメッセージをセーフティネットとして活用することで、乳幼児虐待予防を目指す「きずなメール事業」についてお話させていただきました。二葉乳児院のような「現場」で働く支援者と、我々きずなメールのような非接触の支援。形は違えど、多くの保護者の方を支援したいという想いは共通していることを改めて確認しました。「弱いきずな」で「ゆるやかにつながり続ける」ことの大切さを共通の認識とすることができました。
★座談会
勉強会が終了してから30分間、希望者のみの座談会を行いました。
里親支援をされている方、里親をされている方、地域で子育て支援をされる方、様々な取組みを行う方が集まり、意見交換を行いました。
「自分たちでできることは・・・」を考え、支援者同士でつながり合うことの大切さを感じる座談会となりました。
勉強会を終えて・・・
今回の勉強会開催のきっかけは、私自身が自治体協働パートナーとして自治体の子育て支援に伴走する中で、きずなメールの活用方法を、多様化する子育て環境に合わせて考えていく必要があると感じたことがきっかけでした。
実際に開催を終え、都留先生の講演・参加者の方のご意見から、『支援の必要な方に支援の情報を届ける重要性』を再認識することができました。
具体的には、「きずなメールで、ショートステイを利用する敷居が下がるような内容を届けてほしい」「きずなメ―ルの存在を当事者に伝えたい」というものです。
妊娠期・子育て期の家庭に、その時期に必要な知識・情報を届けながら、ゆるやかにつながり続けることができる『きずなメール』が、乳幼児虐待予防の大きな可能性を秘めていることを認識していただき、活用の可能性を広げられるよう、今後も考え続けていきたいと思っています。
きずなメール・プロジェクト JKP(自治体協働パートナー)石川瑶子