【連載】「読者アンケート」が「広聴アンケート」に アップデートされるまで②
(↑団体内で共有しているスライド)
自治体協働パートナーの井上綾子です。
【連載】「読者アンケート」が「広聴アンケート」に アップデートされるまで①はこちら
読者アンケートの実施について振り返ると、それまで読者アンケートは、各自治体の読者に向けて読んでいる感想やもっとこうしてほしいなどの希望を聞き、
それを次年度の事業に反映するということが一番の目標でした。
そのため、アンケートでの質問は各自治体の実情に合わせて、施設名称や子育て支援サービスの名称等のローカライズを大幅に行っていました。
それを、各自治体での質問項目をできるだけ統一して集計し、1自治体と全体を比較できるようなデータにしようとするきっかけとなったのは、新型コロナウイルス感染拡大防止への対策が全自治体、国全体で行われたという環境の変化でした。つまり自治体共通の課題が浮上したタイミングでもありました。
まず取り掛かったのは、読者アンケートに携わるスタッフはそれまで「読者アンケートチーム」というチーム名だったのを、「広聴アンケートチーム」という名前に変えたことです。
同時に、読者アンケートを実施して終わりというものではなくて、読者アンケートを実施して全国の実施自治体で得られたデータをもとに、さまざまな傾向や市民の声なき声を形にして、クライアントである自治体の事業に、また自治体を通して社会全体に還元していくことを目標にしました。(つづく)