きずなメール・プロジェクト

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【バックナンバー】Kizuna通信 Vol.21

2022年1月7日


(はじめに)
言葉遣いは認識の現れ、認識に影響します。「こども庁」になるか「こども家庭庁」になるか。「家庭」が入ると、政府から「家庭がよい」というメッセージの押し付けになりそうです。それと、幼稚園が所管に入るかどうか、注視していきます。(大島)

1.きずなメール登録状況(トラックレコード)
2011/3/1-2021/11/31 累計登録者数 23万8860人
11/30現在のアクティブユーザー数  3万9752人

「アクティブユーザー数」とは「今、きずなメールを読んでいる人の数」。長野市の配信システム移行にともない、団体側のアクティブユーザー数は大きく減ることになりました。中期的には、他社システムのユーザー数もトラックレコードに追加することを検討中です。
※自団体の配信システムで計測した数値です。他社システムで配信している数値は含まれていません。
※自治体以外の協働先も含まれています。


2.読者の方からのメッセージ
きずなメールは、多くの自治体で3歳の誕生日に配信が終わります。節目を迎えられた読者の方から任意で送られてくるメッセージは、団体に関わる全ての人々の原動力であり、団体が広げたい関係性の表れです。今回も直近でいただいたものを2つ、ご紹介します。
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(東京都江東区/こんにちは赤ちゃんメールの読者の方より 2021/11/1)
From:
Date: 2021年11月1日(月) 10:51
Subject: ありがとうございました。
To:
本日(子の3歳の誕生日)でメルマガが最後なのですね。
妊娠中からずっと、毎回楽しみに拝読していたので少し寂しいです。
でも、私も親として、次のフェーズに移る時期だ、と知らされたようにも思えます。
初めての妊娠、育児をずっと支えてくださってどうもありがとうございました。
これからも、新しいお母さんお父さん達の励みや支えとなるメルマガでいてください!
(記名あり)
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(千葉県松戸市/まつどDE子育てLINEの読者の方より 2021/10/28)
妊娠期からお世話になっているLINEで送られてくるメッセージ、なんだか届くととても嬉しいです。
他の子育てアプリも使っていますが、妊娠40週を超えた途端にメッセージが来なくなり、41週で産んだ私は当時なんだか切り捨てられたように寂しかったのですが、まつどの子育てメッセージからはちゃんと最後までよいアドバイスやメッセージが届きとても嬉しかったです。内容もシンプルでわかりやすく、そしてなんで?と思うくらいタイムリーな内容なのでとても勉強になりました。
1歳を超えて配信が少なくなるのは少し残念ですが、たまに届くメッセージを、楽しみにしたいと思います。

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※いずれも送ってくださった方から許可を得て、原文のママ掲載しています。


3.きずなメール事業の「今」
団体では、「きずなメール」を軸とした孤育て予防の取り組みを「きずなメール事業」として位置づけています。「きずなメール事業」は①「きずなメール基本原稿」(テキストメッセージ)を中心に、②その信頼性を担保する「制作監修チーム」、③自治体など関係機関との協働を取り持つ「自治体協働パートナー」(JKP)の3つの要素により子育て当事者の孤立を防ぎます。こうした取り組みは、現場レベルでは「業務」になっています。ここでは、メンバーや業務を少しずつ紹介していきます。

「子育てきずなメール」基本原稿制作監修チーム・川村和久医師(小児科医) 一問一答
Q:子育てきずなメール 制作に関わり始めた経緯は?

A:役員を務める外来小児科学会から育児期のきずなメール制作プロジェクトの話をいただいたとき、クリニックの開業理念「お母さんの不安・心配の解消」と重なる部分が大きいと感じて参加した。その後、大島さんと松本さん(団体のコンテンツディレクター)が仙台に来て、きずなメールの事業とビジョン、ミッションを説明してくれたとき、底流に流れるものが同じと感じたことも大きい。

Q:きずなメールの推しポイントは?
A:子どもの月齢に合わせて、養育者にその時期必要な情報をきめ細くPush型で送るところ。とくに初めてお子さんを持った方の不安解消にはよいと思っている。

Q:子どもを取り巻く環境で感じていることは?
A:目に見えないコロナの影響。例えば、小さい頃から周りがマスクをしていることなど。人間のコミュケーション能力は「目」と「口」の表情を見て発達するが、マスクだと「口」が見えないので子どもの情緒的発達への影響を心配している。

Q:これからのきずなメールに期待することは?
大量情報化社会になって、フェイクな情報に振り回される方も少なくない。だからこそ複数分野の専門家が正確な情報を作り、Push型テキストメッセージとして配信する事業が、自治体等の公的機関に導入され、子育ての基本的なツールになることを期待している。


12月のJKP(自治体協働パートナー)
自治体協働パートナーの唐家です。12月14日現在、私は、海外在住の家族と会うため、タイでオンライン勤務中です。

今年からは「広聴チーム」が発足し、団体として新しい取り組みを2つ行いました。1つ目は、読者アンケートのリニューアル。これまでは事業評価のみのアンケートでしたが、2021年度からは読者の子育ての心境や心理的状況を聞くための設問を追加しました。2つ目が、読者アンケートを実施して承諾があった22自治体のデータを統合した「統合データ」の作成。これにより、きずなメールを受け取った読者の気持ちや行動変容を統計学的な方法でも理解し、一層の読者理解に努めました。

多様な声を拾いまとめる作業は簡単ではありませんが、N(回答者)の数は、私たちが読者の声やアンケートの自由記述を読みながら感じている、妊娠期~乳幼児の子育ての課題の発信に説得力を持たせてくれます。まだまだ発信が苦手な私たちではありますが、「読者の声」が政策立案に反映されるよう工夫していきます。


4.団体の取り組み
①「統合データ」を一般公開しました。

団体のJKP(自治体協働パートナー)が仕様書変更交渉から2年がかりで実現した「妊娠、子育て中の父母の生の声を掬い上げて、基礎自治体の政策に反映させていく”広聴”」としての取り組み。その最初の成果物である「統合データ」を一般公開し、誰でもダウンロードして閲覧できるようにしました。
「統合データ」は今回1回きりではなく、これから継続し、進化させることができます。まだまだ足りないところは多いですが、専門家の力も借りながら、活きた仕組みに育てていきますので、これからも注視していただければ幸いです。
プレスリリース


②開催レポート「孤育てを予防するために必要な支援とは」

児童虐待防止推進月間の取り組みとして11月25日に開催した勉強会「8426人から見えた、コロナ禍での妊娠・出産、子育て世代の実態 『孤育て』を予防するために必要な支援とは」のレポートをまとめました。
レポートはこちら
当日は13名の方にご参会いただき、熱のこもったディスカッションとなりました。上記の図は、きずなメールを「専門家が制作監修したテキストメッセージ」として一般化し、その効果を統計学的分析から説明したものです。


③「やさ日きずなメール」 ルビふりボランティア募集中
「きずなメール やさしい日本語版」 原稿にルビ(ふりがな)をふるボランティアを募集中です。ルビをふる作業は、手入力ではなくツールを利用します。PCとインターネット環境があれば、在宅でできます。現在、オンライン説明会を開催中です。ご参加、もしくは興味のありそうな方に共有していただければ幸いです。
オンライン説明 開催日程
1回目:2021年12月9日(木)19:00~20:00(終了)
2回目:2021年12月18日(土)13:30~14:30(終了)
3回目:2021年12月22日(水)10:00~11:00(終了)
4回目:2022年1月13日(木)19:00~20:00 
(いずれも途中参加・退出可能)


5.団体に参加する・協力する・働く
【寄付】
きずなメール・サポーターを募集しています。
団体の活動をご支援してくださる方を募集しています。共にすべての新しい命の誕生に対し、社会全体から「おめでとう」の言葉があふれる社会を実現しませんか。
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ご家族や身近な方が妊娠されていたら、ぜひ「きずなメールLITE」を友だち追加して読んでみてください。また、近くに妊娠中の方やそのご家族がいる方は、登録を勧めてみてください。おじいちゃんおばあちゃんにもぜひ。
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自分の地域で「自治体版きずなメール」を読みたいと思った方は、こちらからぜひ「導入リクエスト」をお送りください。スタッフからお返事を差し上げます。
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(おわりに)
過去と未来を「考える」から不安になる、だから今ここを「感じろ」。Don’t think,feel.とはブルース・リーの名言。今、この言葉を意識しながら、このテキストメッセージを打ちしました。皆様よいお年を。(大島)

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