第3段階のバージョンアップで強化したポイント/「学童期・思春期メッセージ」第26回編集会議開催報告
コンテンツグループの荻原です。
きずなメールは「テキストでつながり続けるセーフティネット」です。2025年10月16日現在、6万2339人の読者の方とつながり続けています。
より長くつながり続けるために現在、18歳までの「学童期・思春期メッセージ」をブラッシュアップするための編集会議を、オンラインで月1回、開催しています。
第26回の10月14日は、5名の医師と、5名のきずなメールスタッフが参加しました。

フェーズⅢ原稿としては前回の会議で確定いたしましたが、検討しきれなかった議題について、今回も引き続き、議論を重ねました。
この学童期思春期メッセージは、段階を踏んで育てていく原稿です。
現在、第2段階のアップデートが終了しています。
どのような内容が追加されたかは、第13回編集会議開催報告をご参照ください。
【コンテンツ担当の思索録】第3段階のバージョンアップで強化するポイント

9月の編集会議で第3段階のバージョンアップ原稿が確定をしました。
どのようにバージョンアップされることになったか、私個人の視点で改めて振り返りました。
①「子どもの取り巻くインターネット環境」に関する原稿
子どものインターネット利用において、注意したい点は多岐にわたり、どこかひとつに「学童期思春期のインターネット注意事項」がまとまっているわけではありません。
そのため、「安全な環境で」「ルール決め」「長時間利用」のテーマを設定し、自分たちで目安となる表を作成しました。こちらのブログでもお伝えしてしますが、以下がその表となります。ここから保護者に向けて特に伝えておくことはなんだろうと考え、トピックを選定しながら原稿検討を進めました。

②「性の学び」に関する原稿
学童期・思春期のお子さんの保護者にとって、性についてのトピックは避けては通れないものの伝え方に迷う事柄です。最初のバージョンアップでも「生命の安全教育」に基づく内容を強化しましたが、さらに内容を充実させました。
「性の多様性」や「性的なことへの関心」「性交渉に関する注意喚起」などを追加しています。以下は、子どもの性に関する教育について学びを深めていく際に、参考とさせていただいた資料の一部です。

その他、表現の微調整や資料年度の更新なども行いました。
昨年のバージョンアップの時に検討しきれなかったことを、今回は主に検討を重ねました。
「昨年検討しきれなかった」ということはそれだけ言葉に落とし込んでいくことに難しさがあったということでもあり、たくさんの資料を読み込みました。
これは、保護者の方の難しさにもつながるものではないでしょうか。
学童期・思春期メッセージの読者の方から、「小学生になってからの子どもの情報は少ないので、とてもありがたい」「小学校に入ったとはいえ、問題がなくなったわけではなく、むしろ問題がむずかしくなっている」などの声も届いています。
「信頼できる情報を適切なタイミングで」届けることは、きずなメールの目指していることのひとつですが、この第3段階のバージョンアップは、適切さを高めていくフェーズだったと感じます。
学童期・思春期メッセージは、このようなバージョンアップを経て、10月末から大田区で配信が始まりました。検討が続いているトピックもありますが、登録中の方に少しでも役立つメッセージとなっていることを願います。(了)


