広聴チームの三本松です。

きずなメール事業の読者アンケートは広聴アンケートと位置づけており、妊娠・育児当事者の気持ちや育児環境に関する設問も入っています。集まった声（回答）から、本記事では、妊娠期における孤独感をテーマに共有していきます。
子育て期の孤独についてはこちらをご覧ください。

きずなメールを導入している自治体の2023年度のアンケート結果をまとめた統合データの速報値になりますが、妊娠期の「今の生活の中で孤独感を感じることはありますか？」の問いで、孤独感を感じているのは5人に一人の割合でした。

※調査年度：2023年度 　回答者n ：妊娠期のきずなメールの読者1,153名 ※21の自治体の結果を合計したものです（※速報値）。

以下は「今の生活の中で孤独感を感じることはありますか？」という問いに「頻繁にある」「時々ある」を選択した方に「よろしければ具体的に教えてください」と自由記述式で聞いたものの一部です。

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■仕事を辞めて1人でいる時間が増えたから(赤ちゃんの母親（1人目）、20代後半、妊娠4-6か月)

■家族と友達みんな海外にいて、旦那も出張でずっと1人とこことでいつも寂しいです。(赤ちゃんの母親（1人目）、30代前半、妊娠4-6か月)

■結婚を機に仕事を退職し、＜自治体名＞に移住、近くに友達や頼れる人が夫以外に居らず妊娠なので、なかなか家から出ることがなく、孤独感を感じる。(赤ちゃんの母親（2人目以上）、40代前半、妊娠4-6か月)

■自身の家族、友人が市内にいないため(赤ちゃんの母親（1人目）、30代前半、妊娠7-9か月)

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妊娠により生活や環境に変化が起こり、行動に制限がでてきたりすることから独りの時間が増えていることがうかがえます。また、結婚や妊娠のタイミングで引っ越しをすることも多く、知らない土地で独りという状況になりやすくもあります。

独りでいる、独り時間が長いときが孤独感を感じやすい。これはコロナ以降フルリモートで働いている方は想像しやすいかもしれません。パーソル総合研究所の2020年のこちらの調査で、テレワーカーで「孤立していると思う」と回答した人は28.8％とありました。

団体としてはパートナーである父親の方のきずなメール登録も、強くお勧めしています。なかなか実感が湧きにくいパートナーの妊娠において、理解の手助けにお役立ていただければと思います。（了）