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動詞を入れて「受診できる医療機関」に(情報の編集)

2023年6月26日

きずなメールは「基本原稿+自治体情報」という形で配信されます。
今回は【自治体情報】について書いていきます。
私たちが【自治体情報】と呼んでいるものは、「今年度に配信する行政情報」です。

出産や子育てに関する制度はたくさんあります。
母子手帳の交付に始まり、妊婦健康診査、医療費助成、出生届、児童手当に乳幼児訪問…これらを短く読みやすいテキストメッセージに分割したものが「自治体情報」。
赤ちゃんがおなかにいるときから、成長に合わせて適切なタイミングで配信していきます。
現在3歳誕生日までの配信に加え、6歳誕生日までのメッセージを送っている自治体もあります。

・自治体情報は誰が作るのか
基本的な部分はきずなメールのコンテンツチームが作ります。
私たちは様々な自治体を横断しながら、様々な自治体の情報を「短く読めるテキストメッセージ」に編集するという作業を繰り返してきました。
なので、まずは私たちにお任せください。
自治体の方は、原稿作成ではなく「出来上がったものの確認」からお願いしています。

・正確性はどこで担保されるのか
3つあります。

①コンテンツチームは、市が発行している子育てガイドブックや市のホームページから、情報を吸い上げて原稿を作ります。
②原稿は自治体の方に確認していただきます。情報の正確性や言い回しについてやりとりし、完成原稿となります。
③一年に一度、「年度更新」という作業を行います。一年間の間に見直された制度や、実態と合わなくなってきた内容などをきずなメール側と自治体側からファクトチェックし、最新の状態を保ちます。

・きずなメールが編集する自治体情報の特徴
コンテンツチームは、自治体の情報をコピーするのではなく、「編集」します。
情報が欲しくて市のホームページを「見に来る」場合と、直接「手元に配信する」場合とでは、適切な言い方に違いがあるからです。
その時に、気をつけていることがふたつあります。

①なるべく簡潔に、わかりやすく親しみやすい視点
②その一方、市のHPなどで使っている言い回しを大切にする

きずなメールは、登録されたすべての方に、作成したすべての自治体情報を配信します。
そのうえで、気になった情報の詳細へ、すぐにアクセスできるようにリンクを貼っています。
まずは気になるものに目を留めてもらうことが必要です。
そのために、なるべく簡潔に、わかりやすく親しみやすい視点を心がけます。

一方、読者の方は「市」からの情報は正しい情報だ、と受け止めています。
その信頼感に応えていきたいと思っています。
だからこそ、市のHPなどで使っている言い回しも大切にします。

これらを同時に気を付けていくことは、矛盾しています。
なぜなら「親しみやすさやわかりやすさ」と「自治体の使う公共の言い方」は、逆方向の特性を持つからです。
矛盾したところの「ちょうどいい塩梅」を探りながら、一本ずつ原稿に起こしていきます。

具体例をあげます。
例えば、休日夜間に子どもの具合が悪くなったときの救急案内の原稿。

自治体の言葉づかいでは、
「夜間・休日救急医療機関」「小児専門の初期救急診療」
などの表現になります。

これを、
【夜間や休日でも受診できる医療機関】
にしたことがあります。

「お休みや夜中でもやっている病院」だとくだけすぎかもしれません。
「夜間や休日の救急医療機関」でも、もう少しなんとかしたい。
「救急診療」は名詞なので、読み手がアクションをイメージできるよう動詞を入れて「受診できる医療機関」にしました。

このように、ちょうどいい「かたさ」と「やわらかさ」を保った原稿を作っていきます。
今回は自治体情報のなりたちについて書いてみました。(了)

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