「市議さんは忙しいですか?」と、率直に聞いてみた。
3月からきずなメール・プロジェクトでお仕事を始めました、古屋です。
日々新しいことに驚きながら仕事を覚えている最中です。
私が日々感じたことや驚いたことをこちらで書いていきたいと思います。
先週、5月26日(金)に、2023年度の第12回通常総会に出席しました。
監事として深谷市の市議会議員、小林真さんがいらしてくださいました。
質疑応答の機会もあり、貴重なお話を聞くことが出来ました。
なかでも私の印象に残ったのは、
「市議さんは忙しいですか?」という質問です。
小林市議はこんな風に答えてくださいました。
「これは色々な人に聞かれます。議会に呼ばれる、というのは実はそんなに多くない。でも、生活のすべてにかかっているので、忙しいか忙しくないかと言われると、答えるのが難しい。子どもと一緒に学校に歩いていくのも、草刈りをするのも、政治と言えば政治。なんだかもやっとしているなと言われたりもするけれど、確かにそうなんです。もやっとしている」
私はこのお話を聞いて、芸術家のようなものだろうか、と少し考えました。
作家の方々もまた、作品を作るために実際に手を動かしている時間だけが「制作時間」ではありません。
例えば政策を作るためには、地域にどんな問題があり、誰がどのように困っていて、どこまでその問題に対する対策が進んでいるのかなど、まずは知らなくてはいけない。
それを知るためには、9時から17時までが勤務時間なので、街の人に話を聞きに行きます!と意気込むよりも、草刈りをしながらだらだらと世間話をした方が、業務効率がいい、という場合もありそうです。
時間に換算できない労働体制を、最適に評価するのは難しいことと感じます。
すごく仕事をしている人も、あまり仕事をしていない人も、「ただ世間話をしている」という見た目は同じかもしれません。
また正直に言えば、在宅業務をしていると同じような気持ちになることがあります。
例えばちょっと電話に出ても、宅急便を受け取っても、見えなければわからない。
これもまた、もやっとしています。
それでも業務がクリーンに進められていくためには、まずは個々人のこころの在り方(それを形づくるしくみや空気づくり)、それから業務の報告などのルール作り、分担や役割を決めることなど、様々な工夫がなされていることに気が付きました。
「仕事」には、色々なあり方があります。
出来上がった成果に対して報酬が支払われることもあり、
その間の仕事の質はさておき、時間でお金が決まっていることもあります。
それらが色々と組み合わさっている場合もあります。
「忙しいかどうかは、難しい問題だ」という率直な実感に触れて、私自身も仕事の在り方を考える機会になりました。(了)