きずなメール・プロジェクト

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「母子手帳の交付を受けましょう」~令和5年度に配信する行政情報を作成中です。

2023年5月16日


3月からきずなメール・プロジェクトでお仕事を始めました、古屋です。
日々新しいことに驚きながら仕事を覚えている最中です。
私が日々感じたことや驚いたことをこちらで書いていきたいと思います。

私は働き始めてから、原稿担当のチームに入り、お仕事をさせてもらっています。

今は【自治体情報(令和5年度に配信する行政情報)】を作成中。

自治体ごとに、様々ある特色や、公園や図書館の紹介をしたり、予防接種の案内や手続き関係の注意喚起なども…
出産や子育てに関わる情報だけでも、こんなにも多岐にわたっているのだな、と驚きました。

それでも、いくつもの【自治体情報】を見比べていると、共通する内容のものがたくさんあることにも気づきます。

例えば母子手帳の交付などは、どこの自治体でも行っていることなので、「母子手帳の交付を受けましょう」という案内は、共通してみられます。

原稿を作る際には、各自治体のホームページや子育てガイドブックなどを参照しますが、同じ内容なのに、どうして自治体によっていろいろな言い回しがあるのだろう…
と不思議な気持ちになりました。

ためしに「母子手帳の交付」について調べると、母子保健法という法律で、妊娠の届出をした妊婦に対して交付することが原則、となっていて、交付は市町村が担う、となっている。

全ての自治体がやっていることなら、そのおおもとの機関が公式的に文章を用意してくれていたら、それを貼り付ければ済むのでは…なんて、怠け心が顔を出してしまいました。

でも、母子手帳について書かれたあらゆる自治体のホームページを見ていると、その微妙な差異には、こころを動かされる何かがあると思えました。

母子手帳の大切さをきっちりと伝える文章、
簡潔で正確な文章、
不安を感じる妊婦さんを意識したような優しい文章…

同じ内容でも、さまざまな色合いがあることに気づきます。

実際に文章を作った方の中には、そこまで意識していないよ、という方もいるかもしれませんが、それでもあまたある言い方の中から、ある言葉の組み合わせを選ばざるを得ないわけで、何かの意識が働いてその単語と、語順を選んでいる。

「母子手帳の交付を受けましょう」の案内文を一つ見ただけでは感じないけれど、
「母子手帳の交付を受けましょう」を、微細な言葉の違いで描いているたくさんの案内文を色々と見比べていくと、そのあわいから、こころのようなものが立ち上がってくるように見えたのです。

自分が住んでいる地域の母子手帳の案内を見ることはあるでしょうが、あらゆる自治体の母子手帳の案内文を見比べる、ということはそうそうないでしょう。

自分でもまさか、自治体のホームページに感動することになるとは思いませんでしたが、仕事を通して出会えた面白い発見でした。

言葉の合間に漂う「こころ」を風のようにかすかに感じながら、今日も一件一件、配信原稿を作っています。(了)

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