きずなメール・プロジェクト

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NPOで働く

2022年5月31日

こんにちは。
団体でディレクターをしているオノヘレです。
業務は、主に政策企画提案や広報ファンドレイジングを担当しています。

みなさんは、「NPOで働く」という事にどんなイメージをお持ちですか?

今回は、「これからNPOで働いてみたい」という方に向けて、私の個人的な経験が中心となりますが、こんなパターンもあるという一例をお伝えできればと思います。

私が団体に入職したのは、今から約7年前、2015年の6月です。
それ以前のNPOとの関りは、これもまたきずなメール・プロジェクトになるのですが、ボランティアとして携わっていました。
もともときずなメールの読者で、ボランティア募集を見てボランティアとなり。その後しばらく経って採用しているのを見つけ応募し、職員となりました。

このあたりのことは、スタッフインタビューでもお伝えしています。

7年前なので、今よりNPO法人も少なかったですし、認知度も低かったと思います。
私自身も正直NPOが何なのか、どんなものなのかわかっていませんでした。自分のこれまでのスキルが何か役に立つかもイメージを持てていませんでしたし、「給与はきっと今までのどんな仕事より低いだろう」とも思っていました。

それでも求人を見て「自分が読んでいたきずなメールを、今度は届ける側にまわりたい」という気持ちだけで応募しました。今思うと凄いことをしたなと思いますが、基本的に考える前に動くタイプなので、ある意味自然な流れだったとも思っています。

実際に働いてみて感じていることの1つに、NPOは資金調達の方法で、業務内容が異なる部分があるということです。

一般的なNPOのイメージは、資金を寄付や補助金・助成金等で調達するというものかと思います。この場合、通常の業務の中に「寄付を募る」「補助金・助成金を申請する」「補助金・助成金の活用報告」等があり、大きな割合を占めることになるかと思います。

これに対して、ソーシャルベンチャーや事業型NPOと呼ばれる、自主事業の収益を資金の中心にすえるNPOの場合、自分たちの事業を活用してもらうこと=資金調達=受益者が増えるという形になります。私たち団体はこちらに属する(厳密には異なる部分もありますが、ここでは割愛します)ため、事業の活用提案が重要になります。

また、きずなメール事業は、読者の方には無料で読んで頂けるよう、自治体や医療機関に導入/費用を負担していただく、いわゆるB to B to Cです。
このため、自治体や医療機関の方と直接お会いする機会はありますが、読者の方とお会いすることはほぼありません。

こう考えると、「日々取り組む業務」は、一般的な企業で行われているものと大きく変わりません。
複数のNPO法人で業務をしたことがあるスタッフに、団体の特徴的なところって何だと思う?と聞いたところ「きずなメールは会社っぽい」と言われたのですが、こういうところが影響しているのかなと思っています。

このように、日々の業務レベルで見ると、事業型NPOの場合、通常の社会人経験がある方であれば、誰でも気軽にNPOで働けるのではないかと思います。

では、「NPOで働く」という事を考える時、企業と何が違うのかというと、NPOとしての社会的役割や存在目的、優先順位のつけ方、個人としての志のような部分なのではないかと思います。また、ステークホルダーと呼ばれる、関わって下さる方、支援して下さる方、ボランティアさんとのつながりも大きな違いになると思います。

誰の為に、何のために働きたいのか。
また、同じ「前」を見て、ともに進んでいける人との出会いやつながり。
こういう所が「NPOで働く」大きな動機になるのではないかと思っています。

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ディレクター オノヘレ浩子

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