プレママのためのお口の健康インタビュー
プレママのためのお口の健康インタビュー
杉並区の妊婦さんに向けて配信中の「きずなメール杉並版」に、地域の現役歯科医による「プレママのためのお口の健康アドバイス」が加わりました。
配信原稿づくりに協力してくれたのは、同区内、西荻窪駅近くにある野津歯科医院院長の野津秀郎先生です。
区立幼稚園の園医や、区の乳幼児歯科健診を担当されている野津先生は、妊娠中に歯の健康を維持することの大切さをとても感じており、今回の原稿作成のための取材も、快く引き受けてくださいました。
「きずなメール杉並版」では、全部で11回、「プレママのためのお口の健康アドバイス」が配信されます。ここでは、インタビューで伺ったお話をダイジェストでまとめてみました。
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「妊娠期間は、ホルモンバランスなど母体に様々な変化が起こり、虫歯や歯周病になりやすい時期です。歯が痛むといった症状がない人も健診を受けて、お口の健康をチェックしておくことは大切。ぜひ、体調がよい安定期に、健診を受けることをおすすめします。
歯が痛い・しみる、あるいは歯ぐきが腫れたり、歯ぐきから出血がある人は歯周病かもしれません。早めに治療しましょう。
たとえ妊娠中であっても、歯の治療は可能です。妊娠初期で胎児への薬の影響が大きい時期や妊娠後期、また妊婦さんの体調によって、抜歯は控える等の治療を制限することもありますが、応急処置は十分可能。痛みやトラブルを放っておくと、さらに悪化してしまいます。産後、元気に赤ちゃんのお世話をするためにも、早めの受診を心がけましょう。
お母さんのお口の中を健康に保つことは、生まれてくる赤ちゃんの歯のためにも、じつはとても大切なこと。というのは、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、虫歯菌はいません。でも、歯が生えて離乳食がスタートし、お母さんが口うつしで食べ物をあげたり、お母さんのだ液がついたスプーンを使ったりすることで、虫歯菌が赤ちゃんにうつってしまうのです。
生まれてくる赤ちゃんの歯を守るために、まずはお母さんやお父さん、兄弟…家族全員の歯を健康にしておきましょう。赤ちゃんを迎える準備のひとつに、ぜひ「家族の歯の健診と治療」を加えてみてください」
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食事は生きる上での基本であり、喜びでもあります。新しい命を授かったことを機に、歯の健康についての意識を高めることも大切かもしれませんね。
協力していただいた野津歯科医院のホームページはこちら
http://www.nozu-dental.ne.jp/
取材・構成/松本ゆかり(きずなメール・プロジェクト)