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10~14歳の浴槽事故について/「学童期・思春期メッセージ」第25回編集会議開催報告

2025年9月16日

コンテンツグループの荻原です。

きずなメールは「テキストでつながり続けるセーフティネット」です。2025年8月27日現在、6万2399人の読者の方とつながり続けています。

より長くつながり続けるために現在、18歳までの「学童期・思春期メッセージ」をブラッシュアップするための編集会議を、オンラインで月1回、開催しています。
第25回の9月9日は、4名の医師と、5名のきずなメールスタッフが参加しました。

フェーズⅢ原稿について、今回検討したところまでで一度区切りをつけ、原稿を確定いたしました。
次回以降も引き続き、さらなるブラッシュアップに向けて、議論を続けてまいります。

この学童期思春期メッセージは、段階を踏んで育てていく原稿です。
現在、第2段階のアップデートが終了しています。
どのような内容が追加されたかは、第13回編集会議開催報告をご参照ください。

【コンテンツ担当の思索録】10~14歳の浴槽事故について

今回編集会議の中で、水難事故原稿の配信タイミングについて検討をしました。
こども家庭庁のサイトに掲載のある、

水の危険は近くにあります、みんなで危険回避!
<令和元年~令和5年における14歳以下の不慮の溺死及び溺水事故の年齢及び死因別死亡数>

を参考に、小1~小3において、自然水域での溺水や溺死に関する注意喚起を行うことについての妥当性を検討しておりましたところ、10~14歳における浴槽での溺水事故の数字が高いことが気になり、議題にあげました。

監修の医師の間でも、この年代の浴槽での事故が多い、という傾向はあまり耳にしたことがない、という話を聞くことができました。

インターネットで調べられるだけの範囲で、私の方でも調査をしてみました。
「若年層のヒートショック」や「起立性調節障害」、「浴槽での長時間のスマホ利用」「見守りが欠如しやすい年代」などの要素が出てきましたが、何かこれといった大きな要因がある、ということは特定できませんでした。

しかし、もしかすると、浴槽での事故と言えばまず「乳幼児」の事故が思い浮かぶこと、
ヒートショックと言えば「高齢者」の事故が思い浮かぶなど、ほかに大きなボリュームを持つ層があるため、思春期年代がピックアップされづらいのかもしれない、と感じました。

10~14歳という年代は、一般的には、「浴槽では溺れないだろう」と考えられているのではないでしょうか。
「認識が薄い」からこそ、起こってしまう側面もあるかもしれません。

学童期思春期メッセージで、この年代への浴槽事故の注意喚起をすることで、「起こりうる」という認識が少しでも広まったら、事故予防につながるのではないでしょうか。
引き続き調査を進め、原稿の検討を行っていきたいと思います。(了)

 

 

 

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