きずなメールを活用した『子育てにおけるGender equality推進』と父親に向けた取り組みのご紹介。港区との協働とバンクーバーの現状も。
セーフティネットグループの佐藤です。
バンクーバーからの遠隔在宅ワークをはじめて1年半がたちました。
団体内のやりとりもチャットワークやZoomミーティングなど、文明の利器のおかげでスムーズに進められています。
やりとりをさせていただいている自治体の担当者の方とも、メール、必要に応じてオンラインでのお打ち合わせや通話にて、関係を続けられていることに感謝です。
担当している港区では、大きな進展の場に立ち会うことが多く、2024年4月から「小1メッセージの配信」とメールとLINEの2媒体配信開始、2025年7月に「やさしい日本語版」配信開始、10月からは「父親向けのメッセージ」に関わらせていただきました。
団体全体の取り組みとしても、「きずなメール基金を活用した、子育てにおけるGender equality推進のための連携協定」への取り組みがあります。
自治体との協働において、事業の対象が母親だけでなく父親も読者であることを大前提として、母親・父親及びその家族が読者となることにより、その孤立を防ぎ、ともに子どもの育ちを支えることで、「子育てにおけるGender equality」を後押しして「子どもの最善の利益」の実現を目指すというものです。
簡単に言うと、きずなメールと自治体と一緒に「母親だけでなく、父親に向けても子育て支援を強化しようよ!」というものです。周知チラシやおめでとうカードを父親向けに作成し、周知することでそれを目指します。港区でもさっそくその取り組みを開始しましたので、周知物と効果測定について、ご紹介します。
■父親に向けた周知物
・チラシ
両親学級など対象者と接する機会や広場等で案内をします。


・おめでとうカード
母子手帳交付時などに対象者が来所した場合に、カードを手渡しするなど、直接登録を促します。


■認知経路と属性を知るための簡単なアンケート
「港区出産・子育て応援LINE」(きずなメール)登録時のサンキューメッセージ内に、認知経路と属性をおたずねするURLリンクを掲載します。
登録した方の属性(母親・父親等)や、登録のきっかけとなる周知場所(母子手帳交付時・ひろば等)の簡単な質問です。
この結果と一年に一度行っている「読者アンケート」の回答より、周知物を開始する前のその後の比較をして、効果を測定していきます。

最後に、バンクーバーでの父親の子育てについて、少し共有させてください。
バンクーバーの子育て支援に携わる方に、『カナダでの父親の子育てへの関わりについて』伺った際、子育てを【義務ではなく権利】だと考えている人が多いように思う、と話されていたのが印象的でした。
カナダでの『父親に向けた子育て支援』についてまだ調査を深められていないのですが、確かに、〈お父さんが自転車で送り迎えをする姿〉〈ベビーカーを押して散歩する姿〉〈公園で遊ぶ姿〉当たり前の日常としてあるなあというのが私の肌感覚です。
日本に久しぶりに帰ったという バンクーバーで子育て中の方からは、「公園にお父さんがたくさんいてびっくりした!」という声も耳にしました。
日本から遠く離れたカナダからではありますが、日本の子育ての当たり前も、少しずつ変わってきているのを感じています。
そんなことを感じながら、
きずなメールの『子育てにおけるGender equality推進』の取り組みへの一歩を進めていきたいと思います。
一緒に取り組んでくださる自治体さま、大募集中です!
以上、バンクーバーより佐藤でした。

