「孤育て」のない社会と、日本子ども虐待防止学会
11月16日~17日の2日間札幌市で行われた
「日本子ども虐待防止学会 第31回学術集会ほっかいどう大会」に
7名の乗組員(団体職員)が参加しました。

20年ぶりとなる北海道での開催。
前日には雪がちらついていましたが、どの会議室も人であふれており虐待防止や子どもたちの未来に真剣に取り組んでいる方ばかりで
外の寒さを忘れるような、熱気と活気に満ちた学会となりました。

今回のテーマは
「こどものしあわせ、みんなのしあわせ~考えよう こどもの権利」
子どもの権利とは
「生きる権利」「守られる権利」「参加する権利」「育つ権利」の4つとされています。
この基本的な権利は、国連で採択された「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」で明確に定められています。
では、この権利は果たして等しく守られているのでしょうか?
現在の子どもとその保護者を取り巻く「孤育て」の状況は、子どもが持つべきその基本的な権利を守ることを、実は困難にしています。
「孤育て」により起きうる問題は虐待、ネグレクト、貧困、環境格差などがあげられますが、
これらは全て子どもの4つの権利が守られにくくなる要因の1つになっています。
このことから、きずなメールの「孤育て」のない社会を目指す活動と支援は
子どもとその保護者を守っていくのと同時に子ども自身とその権利を守ることにも繋がっているのではないかと、私は考えています。
そしてその活動と支援は、子どもが生まれてからだけではなくお腹に赤ちゃんがいるとき、妊娠期から継続した支援をおこなっていくことがとても大切です。
今回の学会でも、妊娠期からの支援、多胎家庭や母子父子家庭への支援など様々な発表が行なわれていました。
【その支援をどう必要な人に届けていくのか?】
そんな課題感を持たれている自治体や、団体の方も多くきずなメールのテキストメッセージが担っている1つの使命を改めて実感した2日間でした。
また、子どもの権利を子どもに正しく伝えるためにはまずは保護者や、周りの人が理解することが必要なのではないかと感じました。
現在、きずなメールでは「妊娠期」「子育て期0-5歳」「思春期学童期6-18歳」
のコンテンツを配信しています。
子どもの権利を組み込んだ原稿を作成していくこと、それと合わせて保護者から子どもへの「子どもの権利」についてそれぞれの年齢に合わせて伝え方などを配信していく必要があるのではないでしょうか。
まだまだ「子どもの権利」について私自身が不勉強な部分も多いため、これから学び、理解を深めていきたいと考えています。
そして、その知識を単なる情報として終わらせず、
自分ができること、きずなメールができることを
1つ1つ実践していけるようにしていきたいと思っています。
【きずなメール・プロジェクト みゆき】




