「あれ?うまく言葉が出てこない?」〜 マミーブレイン、私の体験談 〜

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こんにちは、きずなメール・プロジェクト ファンドレイジンググループの井上です。
「マミーブレイン」(Mommy Brain :ママの脳みそ)という言葉を耳にしたことはありますか?
「マミーブレイン」とは、妊娠中や産後の女性に見られる、記憶力や集中力、思考力の低下、物忘れの増加、ぼーっとすることが増えることなどを指すそうです。ホルモン変動や睡眠不足などが原因で起こると考えられていますが、正式な医学用語ではなく、詳しい因果関係はまだ分かっていません。
よく挙げられる状態としては、
・物忘れが激しくなる
・頭がうまく回らない
・人の話を理解するのに時間がかかる
・マルチタスクができない
・仕事でミスが増える
・集中力を保てない
・会話中、語彙が出てこない
といったことがあります。
私自身、妊娠直後に思考回路に「もや」がかかったようになり、「あれ?自分の身体の具合や仕事の進捗状況が筋道を立てて説明できない。。。」と、驚いた経験があります。
妊婦健診のために仕事のスケジュールを事前に同僚と調整する必要がありますし、病院での健診でも助産師さんや医師に体調の変化を伝える必要があります。また、周りの家族にも思うように身体が動かないので用事などサポートをお願いしたいのに、うまく説明することができなくて険悪な状況にもなりました。
日々のタスクをこなすのが精一杯で視野も狭くなり、大切なことを見落としてしまうのではないかと、不安になったことを覚えています。
「マミーブレイン」は、妊娠によって起きる脳の再編成!?
この「マミーブレイン」は、赤ちゃんのお世話に集中するために、脳が変化しているとも言われています。
しかし、多くの女性がこの変化に戸惑い、「私だけがおかしいのかも」「ちゃんとできない」と、自分を責めてしまうことがあります。
例えば、思春期の心の変化は、多くの人が経験するものです。同じようにマミーブレインも「人生の転換期における脳の変化」ととらえることができるかもしれません。
私が体験したこの変化に「マミーブレイン」という名前があることを知ったのは出産後何年も経ってからですが、これは自分だけでなく多くの人にも起こっていたのかもしれないと思うだけで、少し安心することができました。
きずなメールの伴走機能
きずなメールは、妊娠初期から子育て期まで、心身の変化に寄り添ったメッセージを定期的に配信しています。
この「マミーブレイン」の時期も例外ではありません。
1.大切な情報を届ける
必要な予防接種や健診の時期、行政サービスなどの情報を、忘れにくいようにプッシュ通知でお知らせします。
2,安心感を与える
「この時期はこんな変化があるものだよ」という専門家監修のメッセージを通じて、自身の変化が特別ではないことを知り、安心感へとつなげます。
3.負担の軽減
読みやすく、理解しやすい言葉で情報を提供することで、タイムマネージメントが難しい時期でも、必要な情報をスムーズにインプットできるように工夫しています。
4.家族とのコミュニケーション支援
パートナーや周囲の家族が同じメッセージを購読することで、本人がうまく説明できなくても、きずなメールが体調の変化や赤ちゃんの様子を知らせ、家族間の理解を深める一助となります。
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「マミーブレイン」は一時的なものと言われますが、その期間の不安や孤独は、本人や周囲の方にとって大きな負担となります。
きずなメールは、そんな時期にも「ゆるやかなつながり」として寄り添い、自分を責めることなく、安心して子育てに取り組める社会を目指していきます。(了)