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「プレコンセプションケア(Pre Conception Care)」をご存じですか?

2025年6月27日

きずなメール・プロジェクトのコンテンツグループのみゆきです。

「プレコンセプションケア(Pre Conception Care)」
という言葉を目や耳にしたことはありますか?

今年の5月にこども家庭庁が「プレコンセプションケア推進5か年計画」をまとめました。
きずなメールでは、「マタニティきずなメール」の配信をしているため
妊娠や出産へ大きな関わりがあります。
また、6歳から18歳のお子さんの養育者に向けた「学童期・思春期メッセージ」では、性の知識やその年代にあった心身の健康管理の重要性を配信していることから、団体内でも5か年計画を読み進めているところです。

こども家庭庁「プレコンセプションケア推進5か年計画

【プレコンセプションケアとは?】

「プレコンセプションケア」、Conception=受胎・妊娠、Pre=~の前、がつき
「妊娠前のケア」という意味を持っています。そのためこの言葉をぱっと聞くと、
妊娠を考えている女性だけのものという印象を受けるかもしれません。
でも実は「プレコンセプションケア」は、
将来的に妊娠を考えている人も、まだ考えていない人にも、
性別を問わず全ての人に知っていて欲しい取り組みです。

「プレコンセプションケア」は元々、周産期死亡率の低下や新生児予後の改善を目的とした、健康な妊娠・出産を目指す「妊娠前のケア」という概念でした。
しかし現在は、妊娠も含めた性や健康に関する正しい知識を持つこと、
妊娠・出産を含めたライフデザインや将来の健康を考えて、
自分の健康を管理していくことが「プレコンセプションケア」ではとても大切とされています。

 

【未来を見据えた取り組み】

ライフデザインは年齢や生活環境で大きく変わっていきます。
正しい知識を持ち、日々の生活の中で健康管理を行っていくことは、
もし人生の途中でライフデザインが変わったとしても、その時の選択肢を広げておくことに繋がっていくのではないでしょうか。

また、今までこういった支援の多くは「病気や問題が起きてからの支援」というものでしたが、「知識と健康管理」による「病気や問題が起きる前からの支援」という予防的医療にシフトしてきたことも大きな変化だと私自身は感じています。

日本における「プレコンセプションケア」は、認知度も低く動き出したばかりです。
プレコンセプションケア事業は各自治体などでも行われていますが、
試しに検索をしてみたところ、その定義や対象は下記のようにさまざまでした。

・子供を持ちたい人もそうでない人にも、誰にとっても若いうちからの大切な取組。
・女性やカップルを対象として将来の妊娠のための健康管理を促す取組み。
・妊娠を計画している女性だけではなく、すべての妊娠可能年齢の女性にとって大切なケア。

私もこれからも引き続き学び、考えていきたいと思います。(了)

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