【神奈川県 大和市】3歳までの拡充/やさしい日本語版の配信が開始されました。
きずなメール・プロジェクトの井上です。
神奈川県大和市では、これまで妊娠期~1歳の誕生日前日まで配信中だった「子育て何でも応援メール」についてさらに多くの方に利用していただくため、令和6年7月17日より、3歳誕生日前日までに延長しました。
同時に、「やさしい日本語版」の配信も開始しました。こちらは、日本語が苦手な外国人の方に向けてひらがなやフリガナを多くした内容がLINEで配信されます。
■大和市「子育て何でも応援メール」「子育て何でも応援メール やさしい日本語版」 紹介ページ
「やさしい日本語」で配信される出産・育児の基礎知識は、団体で編集制作を行った「きずなメール やさしい日本語版」です。日本に住む外国人の方を対象に、孤育てを防ぐセーフティネット強化を目的として2020年11月から制作がはじまりました。(制作までの流れはこちら)
大和市ホームページによると、大和市には88カ国にルーツを持つ8,401人(2024年5月末日時点)の外国籍の方が住民登録をしているそうです。大和市民の約30人に1人が、外国人市民ということになります。
背景には厚木基地があることに加えて、1980(昭和55)年2月から1998(平成10)年まで、大和定住促進センターが南林間に設置されていたことから、ベトナム、ラオス、カンボジア出身の方が市内に多く暮らすようになり、難民の方々を地域や学校で受け入れる過程で国際交流が盛んになったということがあるようです。
やさしい日本語版の配信を通じて、国籍や民族の違う人が、互いの文化の違いを認めあってともに生きる「多文化共生社会」の実現の一助になれればと思っています。(了)
※取材で訪問した、公益財団法人 大和市国際化協会の掲示資料。